英検1級講師による山形市の高校生のための英語指導

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発展演習英作文

東高の一年生には、今年も英作文の季節がやってきました。例年通り、

この発展演習英作文が課題となります。整序問題と英作文をたくさん解かせる形式で、この時期の高校1年生にはまだまだ難しく、消化不良になっている生徒さんが多いと思います。おそらく予習した解答を黒板に書かされ、それを先生が添削する形の授業になると思います。定期テスト対策としてはそれを覚えれば良いのですが、自分の解答で正しいのか間違っているのかを知りたい、あるいは、自分だけでこなすのは困難なので指導者に見てもらいながら予習をしたい、というご要望をお持ちの生徒さんがいらっしゃると思います。ぜひ私にお手伝いさせてください。一緒に勉強しましょう。

 

宣伝を兼ねて、出版社さんに怒られない程度に、各講の英作文問題(Exercises B)から数問をチョイスして解説していこうと思います。学校で解答が配られず、Amazon等でも今のところ入手不可能なため、以下の解説と解答例は私のオリジナルとなりますのでご了承ください。学校の進度に合わせて定期的に更新しますので、ぜひ時間をおいてご覧ください。おそらく全17講を学年を跨いで二周する形になると思います。この場合、一週目(一年次)は奇数の問題が課題です。

 

4. 助動詞

用件を済ますのにこのごろはともすると電話にたよりがちだ。しかし時には電話にない手紙の良さを思い出すべきだろう。

【解説】

21頁のExercises B(11)の問題です。

まずは、与えられた日本語を英訳しやすい形に変えてみます(和文和訳)。日本語は主語を省略できる言語なので、まず「電話にたよりがち」なのは誰なのかを考えなければなりません。それはもちろん、現代に生きる我々一人ひとりですから、一般論ということになります。「我々」というとweを使いたくなりますが、weと言うと何らかの人の集まりを代表して述べている感じになるので、一般論になりません。一般論はyouで表します。

「ともすると~がちだ」で傾向を表すことになるので、tend toを使っておくのが無難でしょう。be apt toは悪い傾向を含意しますので、電話にたよるのは良くないという主張であれば、それでも良いでしょう。私なら、「たいていの場合、電話を使う」という感じでbe most likely toでしょうかね。likelyは確率を表します。「用件を済ます」というのは、この文脈では単に「誰かに連絡する」というだけですから、do errandsやdo businessなどはそぐわないように思います。「誰かに連絡するときは、たいていの場合、電話でそうするだろう」と考えて、「そうする」のところはdo soで済ませます。この場合のdoは一般動詞で、この形が使えるのは、基本的にto do so 副詞(本問ではby phone)の場合だと思っておいてください。手段はby+無冠詞単数形です。

「このごろ」はthese daysを使います。these daysは過去との対比に用いられ、現在形と共に用います。これに対して、recentlyは過去形・完了形と共に用います。両者を「最近」で一括りにして覚えるのはやめてください。these daysは現在を含む比較的長い期間、recentlyは「ついこの間」という感じで過去の比較的短い期間を表します。本問では、昔は手紙を使っていたのに今は、という話ですから、these daysが適切です。

「良さ」にはmeritを使えという指示ですが、手紙の良さは多々あるので複数形にします。「手紙」はもちろん一般論としてですから複数形です。意識的に思い出すのはrecallが良いでしょう。「電話にない」は「電話の有していない」ということで、meritsを関係詞で修飾します。「電話」も電話そのものというよりは「通話」という感じですから、phone callが良いように思います。もちろん複数形です。 meritを使わないなら、how good it is to exchange letters, which you cannot experience through phone calls.という感じでしょうか。

【解答例】

These days, when you reach someone, you are most likely to do so by phone. However, you should sometimes recall the merits of letters that phone calls do not have.

 

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